高千穂峰登山 
平成17年11月20日(日曜日) 天気:晴れ 気温:7℃(高千穂河原)
参加者:富窪、仁部、内田、田原、堂園、砂坂 、川上 (敬称略)

 前夜は内村川上内科開院30周年記念パーティーがあり、ずいぶん遅くまで飲んだ人もいましたが、6人元気に内村川上内科のところに集まりました。私は少し遅れて8時20分ごろに着きましたが、私の車に内田君と仁部君が乗り、女性3人は砂坂さんのワンボックスカーに乗り、2台連なって行きました。9時前には九州縦貫道の溝辺空港インターを出て、右折して国道504号線を下り、隼人医療センターの前を通って霧島市に入りました。数年前までは山沿いをくねくね曲がって走る狭い県道60号線でしたが、今は直線の橋があちこちに造られてとても走りやすくなっています。インターを出て30分程度で霧島神宮の鳥居に到着し、その前の交差点を右折して都城方向にしばらく走り左に分かれて高千穂河原を目指しました。高千穂河原までの道は再び狭くカーブが多くしかも上り坂です。季節によってはシカが出てくることがあります。
  9時30分、富窪さんと高千穂河原で合流しました。準備を整えて、9時40分、まず記念写真撮影しました(写真1と2)。下山後の写真と比べてください(写真3と4)。下山後の写真ではみんな腰掛けていますが、満足そうな笑みがみられます。と書いても、写真が小さすぎて表情がみえにくいです。しかし確かにみんな達成感を噛みしめていました。

写真1
写真2
写真3
写真4

 初めのうちは、写真のように階段を登ります。ここにも今年の異常気象の一端がありました。ミヤマキリシマの狂い咲きです。写真では左半分に淡いピンクの花として写っています。前回の大箆柄岳登山での杖の助けを教訓に私は今回LEKIのステッキを買いました。このステッキは1脚としてカメラ撮影時に活躍するのです。

 階段を20分ばかり歩くと、足元が赤土に変わってきます。大きな石がゴロゴロしていてとても歩きにくいです。傾斜もだんだんきつくなり、おそらく45度以上あると思われます。3人の女性隊は足取りも軽く先頭グループを形成していますが、私はマイペースを守っています。

 しばらく登って後ろを振り向くと、遠くに錦江湾に浮かぶ桜島が見えました。きょうも最高の天気に恵まれたことを感謝し、これがあるから登山はやめられないとつぶやきながら歩き始めました。

 赤土の斜面をゼーゼー息をしながら半分ぐらい登って上を見上げると、そこには3つの余裕の笑い顔、いや天使のほほ笑みがありました。

 いやいや私もまだ余裕があります。写真は小さいですが、笑っているのです。写真上に写っている水色の屋根は高千穂河原にあるビジターセンターです。私たちはそこから登ってきたのです。写真からも高さがよくわかると思います。

 急斜面もあと少しで終わりです。ほとんどの人は疲れて引き返したい気持ちになるところですが、お鉢の姿を見て元気を取り戻してまた歩き始めます。

 これがお鉢です。お鉢の南側に煙が上っていますが、平成16年から再開している火山活動の一つです。現在、南側を歩くことは禁止されていて、北側の火口縁、いわゆる馬の背を通って山頂を目指しました。

 10時47分、仲良く6人馬の背を歩いています。標高はおそらく1200mぐらい、北風が冷たくて写真には写っていませんが、小雪がちらついていました。

 私も馬の背で記念撮影です。もう何度も登った山なので精神的に余裕があります。

 これも馬の背の一コマです。みんな山登りを楽しんでいる様子がよくわかると思います。バックに中岳、その向こうに新燃岳の一部が見えます。

 馬の背を30分ほど歩いて、いよいよ天孫降臨の高千穂峰が目の前に見えてきました。山頂に日章旗がはためいています。ここでも3人の女性隊が先頭を力強く歩いています。

 11時30分、ついに山頂に着き、下に見えるお鉢をバックに余裕の笑顔でパチリと記念撮影しました。もうすぐビールで乾杯して弁当です。

 11時35分、日章旗の横で記念撮影。小雪がちらついてちょっと寒いですが、ビールで乾杯しておいしい弁当を食べてお菓子の交換です。何だか小学校の遠足みたいです。頂上は結構人が多くてざっと50人ぐらいはいたと思います。

 それにしても3人の女性隊は元気です。今回の登山は女性隊のおかげでとても楽しい時間を過ごすことができました。下山はみんなすってんころりんとすべりながら1時間ちょっとで高千穂河原に着きました。