高千穂峰登山記録

2008年11月16日 天気晴れ

 8時半、内村川上内科駐車場に着くと、4人のメンバーが私を待っていた。久木田さん、栫さんの2人の女性と内田君、久木田君の男性2人である。すぐに2台のクルマに分かれて出発した。九州縦貫道を北上し鹿児島空港・溝辺インターを出、霧島温泉郷を通過し、10時ごろ高千穂河原に着いた。すばらしい風景。一気に気分が高揚してきた。見上げるとお鉢が見える。その向うに少しだけ姿をみせているのが高千穂峰。これからあそこまで歩くのだ。

 恒例の登山前の記念写真を撮影した。よく見ると、みんなの顔に余裕があるとは言えない。実は女性たちは体力の不安発言が連発されていたが、一番不安を抱いていたのはこの私であった。6人の中で1番年長者である冨窪さんはいつもスタイルが決まっているのだ。この年代にはかっこいい登山スタイルの方が多い。写真に出ていないのは内田君であるが、彼は高価な一眼レフを持ってきていた。その作品は他のコーナーで公開予定である。

 この日は霧島市主催の記念登山イベントが開かれていて多くの参加者と霧島市の消防団メンバーが山に入っていた。10時半から歩き始めた。初めは平たい石畳の軽い登り、やがて階段が続く。階段の奥行きがなくて非常に歩きにくい。

 ここまでは軽装でも登ってくることができる。登り始めておよそ10分。ここから足元にゴロゴロした石が増えてくるのだ。

 登り始めて15分。まだまだ軽快な足取り。

 赤斜面を前に休憩。座りやすい石が置いてある。きょうは往来者が多く、挨拶を多くの人と交わした。

 赤斜面はどれくらいの距離があるのだろう。きょうの赤土は昨夜の雨の影響で少し硬くて丸まっているように感じる。注意深く歩かないと転んでしまいそうだ。

 下の写真に写っている人たちはほとんどみんな高齢者だ。最高齢は85才の方で霧島連山に2000回以上登ったそうだ。岩と岩を飛びながら降りていく姿は85才とはとても思えない。

 赤斜面を登りきった場所。ちょうど馬の背の始まり。ここから馬の尖った背のような狭い火口縁の道を歩くのだ。南のお鉢の火口側も北のお鉢の斜面側もどちらに落ちても転がって命がなくなってしまう。それほど危険な場所なのだが、鹿児島では小学生が登山する定番コースとなっている。写真を拡大すると、馬の背を歩く人間がたくさん見える。

 馬の背もこんなに人が多いのかと思う。ここ馬の背は高千穂峰登山の醍醐味の一つなのだ。馬の背を歩く間、右も左もこんな視野が開けていたのは初めてである。

馬の背も終わり目的地霊峰高千穂峰が見えてきた。白い鳥居がある。以前はなかったものだ。奇しくもそこは木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と私が初デートして二人で弁当を食べた思い出の地であった。ここは古い神社があった霊地だったのだ。感無量。

 さあ、もう一頑張りだ。あと40分で霊峰にたどり着く。それにして今日は人が多い。霧島市記念登山イベントの看板を持った人たちが集団の最後尾だ。

霊峰高千穂峰1574mに到達直前の私の走りをビデオで供覧する。→パソコン用iPhone用

 12:48 頂上に到着。2時間20分程度かかったが、これはかなりスローである。健脚であれば1時間半ちょっとと思う。
 ここ高千穂峰の頂きは、宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田1番地である。私もかつて高原町蒲牟田に住んでいた。感無量。

 昼食を摂り、13:30、下山開始。歩き始めるとすぐに両足が笑い始めた。しかも下りはすべりやすく思った以上の困難がある。馬の背を歩きながら撮影したビデオを供覧する。→パソコン用iPhone用

15:20、高千穂河原に到着。恒例の記念写真撮影である。みなさん、おつかれさん! 15:30、現地解散。

文責 川上秀一