霧島池巡りコース 2007年5月20日(日曜日)

参加者:15名(川上親子、小牧、富窪、内田、新地、久木田、宮路、植村、田原、外園、いや谷、栫、浦田、中原(敬称略))

1人でも多くの人が参加してもらえるようにとコース選定に配慮したためでしょうか。今回は6人の新人が参加されました。ほんとうにうれしいです。
 さて、これから記述する記録文は私個人の目でみたもので、かなりプライベートな内容になっていることをあらかじめ断っておきます。朝5時半、いつもどおりに起床し、準備をしました。5才の息子のデビュー戦ということもあってか、妻も6時には起きて弁当作りです。エプロン姿を見ていると、なにかいつもよりも気合いが入っているなあと思えます。
 出発するまで息子に何回も「ほんとうに最後まで歩けるの。できないのならばやめてもいいのだよ。」と聞きました。おにいちゃんになったから歩けるという息子の言葉を聞いて、7時半すぎ自宅を出発。なんだかとてもうれしい気分。8時、約束どおりの場所にみんなが待っていました。3台に分乗してすぐに出発。九州縦貫道を安全運転で走り、鹿児島空港インターを出て左折して霧島を目指しました。途中、コンビニに立ち寄り、それぞれ弁当、ドリンク、菓子類を買いました。
  10時、いよいよ登山開始です。もちろん、個人個人でストレッチングして、みんなで記念撮影をしました。14人しか写っていませんが、それは照れ屋の子どもが欠けているのです。14人が並んでいる向こうにはコバルトブルーの不動池があります。なんでこんなに美しい青さなのだろうと驚くほどです。不動池のからだんだんと林の中に入っていき、軽い登りと下りの小道を1.5km進みます。ずっと九州遊歩道なのでよく整備されていますが、子どもの頭ほどの大きさの石がゴロゴロしたところもあります。25分程度歩くと、六観音御池を見渡せる場所に着きました。このペース、5才児がペースメーカーとなった結果ですから、大人だけでしたらもう少し早かったかもしれません。六観音御池展望台に着くまでの間、まったく息子には疲れの兆候はありません。
 展望台を離れて500m、時間にして10分少しかかりましたが、白鳥山登山入口に着きます。この間は登り階段です。とうとう息子が弱音を吐きました。男だろと何度も励まし、何とか1人で歩いてくれました。というか、走り出したりするので、疲れたというよりも飽きたという意味なのかとさえ思えました。なかなか子どもは疲れ知らずです。
 白鳥山登山口から狭い登りに変わりました。かなり急な坂ですが、よつんばになって歩く子どもには登りやすいようで大人よりもどんどん先に行くので、危ないからそこで待っていなさいと制するほどでした。12、3分で絶景の場所に着きました。白鳥山頂上だと思ったのは早計過ぎました。ここは白鳥山北展望台でした。いや、それにしてもすばらしい景色です。ここで昼食でもいいかなと思いましたが、時間がまだ早いので白鳥山頂上を過ぎ、二湖パノラマ展望台まで行こうということになりました。
 このあとの息子はさらに元気になり、小走りで進みました。山の中では小さな子どもはとてもかわいらしくみえるらしく、すれ違う多くの人たちが、息子に「こんにちわ」「がんばれよ!」と声をかけてくれます。息子は照れてしまって返答しません。「声をかけられたら、ちゃんとこんにちはとあいさつするのだよ。」と、山での大切なコミュニケーションを教えました。
 11:15。とうとう白鳥山山頂に到着。さっきほどの絶景ではありません。程なくして昼食予定地に移動することにしました。近くには電波塔があり、その横に拡がるガレ場を下って30分ほどで再び展望台に着きました。ここは左手に白紫池、右手に六観音御池が一度に見れる二湖パノラマ展望台という場所です。何とかこの2つの湖を一枚の写真に収めようとしましたが、できません。
 11:45 さあ昼食です。二湖パノラマ展望台は結構広い傾斜地であちこちの立ち木の下で休憩できます。みんなそれぞれ陣取って、持ってきた弁当を食べ、お菓子を配ったり、楽しいタイムを過ごしました。私の息子は興奮しているからか、はたまたお菓子の食べ過ぎからか、弁当には少しだけ箸を付け、すぐに傾斜地で遊んでいました。やはり子どもは疲れ知らずのようです。
 12:20 ゴールめざして出発。帰りは下りでスイスイと足が動きます。しかし、足元には大きな石が多く、つまづかないように気をつけて歩きました。10分も歩くと、天然スケートリングになる白紫池に到着しました。この湖はちょっと黒い水の色をしているのですが、たぶん水深が浅いからでしょう。さらに自然遊歩道を進むと、白鳥山登山口に戻りました。これからは来た道を逆にもどるわけです。長い階段を息子は飛び跳ねて降りました。それからアップダウンのある足場の少し悪い道ですこしばかり弱音を言い始めました。「あと少しだよ。最後までがんばれ!。」 
  13:15 とうとう出発地点に戻ってきました。ゴールには拍手のトンネルができていて5才の息子はここでも照れてしまって父親をまちがって抱きついてしまいました。みなさん、親子共々いろいろとご迷惑かけましたが、協力してもらったり助けてもらったり、ほんとうにありがとうございました。
 私が職員の人を誘って登山に行くのは、みなさんにもすばらしい自然を満喫して普段の仕事でたまったストレスを消し去ってほしいという願いがあります。自然のなかで自分の体をいじめることで日常生活における自分の存在の小ささを知り、些細なことに不満を持っている自分を見つめ直してほしいのです。そして普段の仕事場という環境以外でつきあうことによって、普段気づかなかったその人の中身がみえてきます。それがいいのです。それがいやなのですという意見の人もいるでしょう。
  しかし、共通体験を持てた人とそうでない人はちがいます。 文責:川上秀一

9:55 出発前の写真。それぞれ不安と期待を持って。
10:19 六観音御池に到着。水が透きとおるようにきれい。
1回目の休憩。みなさん、グルコースと水の補給をしています。
10:40 私の背後にある階段を登っていくと白鳥山です。左は白紫池に向かいます。
ようやく山にきたという感じ。
急に景色がよくなり、思わず携帯をかけようとしますが、通じません。
白鳥山北展望台。六観音御池の向こうにみえるのが、宮崎県小林市の夷守岳(ひなもりだけ)。
11:00 ここで昼食にするには早すぎる。もう少し頑張りましょう。
11:15 白鳥山山頂1363m。この日一番高い所を征服しました。
11:55 昼食が終わってリハビリ指導の学習ですか。
11:55 昼食はまだ終わりませんか。
11:55 昼食は足りましたか。
二湖パノラマ展望台(左手に白紫池、右手に六観音御池)
あと少しですよ。
まだまだ余裕があります。
おしゃべりしながらのトレッキングです。それだけ楽なコースってことです。
12:30 白紫池。冬に来てみたいと思いました。
13:15 おつかれさまでした。みんないい顔をしています。