霧島中岳新燃岳登山記録ノート

登山日 2006年5月21日 日曜日 天気 晴れ 気温26℃
参加者 富窪、 内田(良)、東、仁部、新地、久木田、橋口、内田(準)、田原、堂園、川上(敬称略)

 前日までの天気が1週間ずっと雨でしたから21日の天気はどうなるかなと毎日ヤフー天気予報を見ていましたが、登山当日は絶好の天気になりました。たぶん登山同好会の行いが良いのか私が晴れ男だからでしょう。
 朝5時、自然と目が覚めて、炊飯器のスイッチを入れました。いつものように新聞にざっと目を通すと、南日本新聞朝刊のトップ面にカラー写真でミヤマキリシマ、それもこれから登る予定の霧島中岳のミヤマキリシマが掲載されていました。「きれいだ! しかし、きょうは登山者が多いだろうな。」ととっさに思いました。

 準備は前夜に整っていましたが、2人前の弁当を妻が作ってくれました。前回の登山のときもそうでしたが、どれくらいの大きさの弁当がいいのかということで弁当箱が決まりません。妻と初めて登山したときに「山には小さな弁当がいい」と私が言ったらしく、妻は小さな弁当箱を用意するのですが、「そんなのではお腹が空くよ。」と私が不満を言ってしまったのです。結局、弁当箱が2人分になってしまい、さすがに私も「ちょっとこれは多いなあ。しかもリュックが重くなる。」と心の中で思いながらも不満を言った手前2人前のおいしさが詰まった弁当をリュックに入れました。

 約束の時間よりもちょっと早く内村川上内科の駐車場に到着しました。そこには仁部、新地、久木田、橋口、内田(準)、田原、堂園、の諸氏がうれしそうな顔をして待っています。すぐに3台に分乗して高千穂河原を目指しました。途中、食糧(弁当)や飲料水の補給のため霧島市田口のAコープに立ち寄りましたが、私は車から降りずに待っていました。気温が上がりそうなので飲料水をどれくらい持っていくかが問題です。私はポカリスエットを1500mlとビール350mlを持って行くことにしました。

 10時には高千穂河原に到着。車があふれています。写真を撮ったり、トイレを済ませたり、集合写真を撮ったり出発前は意外に忙しいのでありました。今回初参加の方々もとてもはつらつとした表情をしていました。少し不安感もあったのかなとも思います。

小さな橋を渡ると石段の登りが始まります。登り始めた時間が10時10分でした。みんな思い思いのペースで歩き始めました。しばらくこんな石段ですが、登るにつれて高千穂峰とお鉢がよく見えてきます。まだ朝の時間が早いので空気に蒸気が多いためか少し霞んでいます。私が中岳に登る一番の動機はこの景色を見たいからです。この感激を共有したいからです。

 ミヤマキリシマがあちこちに咲いています。素朴な花ですが、遠くから見ても近くで見てもすてきです。
 登り始めて30分、立ち止まって小休止。バックに見える中岳に登る人たちがアリのように小さく見えます。水を飲んでいる私はこの時点ですっかり疲れて後ろに見える中岳に登れるのかちょっと不安がよぎっています。

 この日、偶然にも宮崎県高原町のご一行と遭遇しました。町立病院の元事務職員と7年ぶりに会いました。何だかとってもうれしかった。お互いの近況報告をして懐かしい人のことを尋ねました。高原町の人は登山、とりわけ霧島登山が好きなんです。

 中岳は登りの後半はかなりの坂になります。その前にみんな一息いれて登り始めるのです。

 写真のようなこんな岩を登る所だってあります。

 中岳の頂上に着きました。登り始めて1時間10分経っています。さあ、ミヤマキリシマの花畑の中を歩きましょう。と言ってもまだミヤマキリシマはほとんど咲いていません。ここは標高が高いので花が遅れるのです。それでも意気揚々とみんな歩いています。

 この時期の山頂あたりのミヤマキリシマはほとんど咲いていませんが、きれいに咲いたミヤマキリシマをみつけて一眼レフカメラで撮ってみました。左手には中岳の火口に少しだけ雨水が溜まっているのが見えます。ほんのちょっと溜まっているように見えますが、近くにいくと結構な広さで意外と水深があるんだろうなあと想像します。しかし、その湖まで行こうという人はいません。

 中岳からなだらかな傾斜で新燃岳に連なる道は昔とずいぶんと変わっていました。昔は下の左の写真のようにずっと自然歩道だったのですが、今は右の写真のように整備されています。

 ちょうど12時。新燃岳に到着。私が一番に登頂するようにみんなが待っていてくれました。そしてそこにはすばらしいコバルトブルーの火口湖がありました。

 昼食は楽しいです。みんないい顔をしています。

 13時、さあ下山開始です。

 途中で記念撮影をしました。狭い道なのに往来が多くてなかなかシャッターチャンスがありませんでしたが、若い女性の2人組にお願いして撮ってもらったのが、この写真です。

 もう一息です。朝よりもガスが取れ、いっそうすばらしい景色です。

11人のみなさん、おつかれさまでした。みなそれぞれ満足したと思います。それなりにきつかったけれども一緒に行動を伴にしたことは仕事にも反映されます。気心が通じた仲間になれた気がします。(写真は高原町職員の中原さんに撮っていただきました)

文責:川上秀一